内藤忍の資産設計塾【第3版】 あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法 内藤忍 自由国民社

とある人から、「投資について話を聞かせてほしい」と言われて、「じゃあ、メシでも食いながらしましょー」などといつもの飲みの予定を入れるノリで安請け合いしてしまったのだが、
たしかに、自分なりの哲学をもって投資をしてはいるものの、もっと一般的で標準的な投資の話を、果たして人に話ができるほどのレベルだろうかと心配になってしまった。
そこで、せっかくの機会なので自分も初心に帰ったつもりで改めて勉強しなおそうと本書を手に取った次第である。
本書を選んだ理由としては、「そもそもなぜ投資が必要なのか、その心構えを問う」ところから始まり、
「投資によって資産を増やすための理論」を学び、理論を構築した上で「どのような商品があるのかという知識」を蓄え、
「実際に資産運用するためのプロセス」であり、それをさらに「応用して充実化させる」ための方策を順序立てて解説してくれているからである。
また、2012年11月に第3版が出たばかりということもあって限りなくイマイマの日本の状況に近いこともちょうどいい。
年末から年明けにかけて、本書で解説される「円安リスク」が実際に具現化され始めたということも本書を読むのにタイミングが良かったとも言えよう。
結果として、本書を全て読み終える前にその人とは投資の話をしたのであるが、私から当人の問いには答えられたものの、
よくよく本書を読みこんでいけば、より適切な回答がここに書かれていたなあと苦笑する次第である。