艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆4 原作・監修:「艦これ」運営鎮守府 著:内田弘樹 イラスト:魔太郎 ファンタジア文庫

シュヴァルツェスマーケン」の内田弘樹が描く、翔鶴型航空母艦2番艦の瑞鶴を主人公とした物語。
KA諸島に孤立した人々を救出するためにAL/MI作戦を発動した呉鎮守府であったが、AL方面、MI方面ともに損害が拡大し、苦戦を強いられる。
特に瑞鶴が随伴するMI作戦では、赤城、加賀、翔鶴の正規空母3隻が大破し、作戦遂行に重大な支障が生じていた。
かつて、坊の岬沖海戦まで生き残った陽炎型駆逐艦、浜風による「レーダーピケット艦戦術」と、蒼龍に託された赤城、加賀からの策をもとにMI作戦に参加する機動部隊は反撃を試みる。
蒼龍たちの反撃を兼ねた迎撃作戦が功を奏したかに思えたそのとき、横須賀からもたらされた呉鎮守府に危機が迫る電文に一同は愕然とする・・・。
内田氏の描く艦これライトノベル第4弾。
第3巻に続いて2014年夏イベントのMI作戦を中心とした内容が描かれる。
ゲームではAL作戦⇒MI作戦⇒本土防衛と順々に進行するが、本作ではそれがすべて同時多発的に進行していた出来事として再構成されているため、物語中の緊迫感も作戦成功時のカタルシスも最大限に引き出されている。
特に同イベントに参加した提督たちには、突破に成功したにせよ、しなかったにせよ、実に感慨深い内容に仕上がっているといえる。
第3巻では入らなかった浦風ちゃんが扉絵含めて挿絵にも登場!これで勝つる!!!!!