英霊の絶叫 玉砕島アンガウル戦記 舩坂弘 光人社NF文庫

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル (1966年)

英霊の絶叫―玉砕島アンガウル (1966年)

三島由紀夫とも親交のあった、パラオ諸島の一つアンガウル島での激戦の末に生き残った著者、舩坂弘によるノンフィクション戦記。
何度も致命傷となる負傷を受けながらも、命を落とす寸前のところで生き永らえ、最早これまでと思い、米軍司令部への手榴弾による特攻を試みるも失敗して捕虜となり、ギリギリのところで生き延びたという凄絶な戦いの記録であった。
アンガウル島もまた中部太平洋の玉砕島の一つであるため、数奇な運命のいたずらで生き残った著者は、ともに戦った戦友たちが、後世に悲惨なこの戦いを語り伝えるために生き残らせたのだと語っている。
著者自身、戦後に書店を経営しながら、玉砕した島々に慰霊碑を建立し、英霊たちを生涯弔い続けたという。