解説

参考資料:機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム 第1巻 飯田馬之介 角川書店
U.C.0078年までは軍事的な緊張が高まりつつも、辛うじて均衡が保たれておりました。
しかしながら、既にジオン公国はゲリラ的な活動を密かに開始しており、
各コロニー間の輸送船が襲われるなどの事故が多発していた時期でもありました。
また、U.C.0078年の年末には哨戒任務中であったユウ・カジマ少尉*1が、ジオン公国軍のMS-05あるいはMS-06と出くわし、
MSの機動性に翻弄されながらも、開戦前という状況によって命を永らえています。
彼はこれをもってこれからはMSの時代であるとの確信を抱き、MSパイロットへの道を選ぶことになるわけですが、それはまた別のお話です。
ここでは、参考資料にあるように「宇宙のイシュタム」にてもゲスト参戦を果たしたシロー・アマダ*2士官候補生にご登場願いました。
まさか彼も、あと2日後に毒ガスによる大虐殺が行われようとは、このときは思いもしなかったでしょうね・・・。
その悲劇と相対する、まだ残された幸福の時間を表せたら、との思いから彼に登場してもらうことと相成りました。
当時のアイランド・イフィッシュの悲劇の様子は、参考資料に挙げた「宇宙のイシュタム」によって描かれており、
現在(2004年現在)発行されているガンダムエースにても連載が続いています。
また「機動戦士ガンダム戦記」に登場するユウキ・ナカサト伍長もまたサイド2の出身者であり、
彼女はサイド3に旅行中であったが故に難を逃れましたが、その後の生活のために軍へ志願し、
ダグラス・ローデン大佐率いる外国人部隊(特別義勇兵部隊MS特務遊撃隊)に配属されることとなります。

*1:機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」登場。

*2:機動戦士ガンダム第08MS小隊」登場。作品中での階級は少尉。