まぶらほ〜アージ・オーヴァーキル〜 築地俊彦 富士見ファンタジア文庫

まぶらほ長編第3巻。短編と合わせて第7巻。・・・と紹介したいところなのだが。(;´Д`)
上記の紹介の仕方は間違いではないのだが、必ずしも正確な情報を伝え切れていない。
本作は記念すべきまぶらほ第1巻「まぶらほ〜ノー・ガール・ノー・クライ〜」の直接的な続編にあたる長編作品である。
普段の短編を「式森和樹編」とするならば、こちらの長編は「宮間夕菜編」と言えよう。
同じく長編である「メイドの巻」は長編であるにも関わらず、
主人公は「式森和樹」(と「もっともっとメイドさん」に所属する大多数のメイドさん)であるから、長編は長編でも特別編と言うほうが正しい。
そもそも本作は作者の築地氏によればもっと早い段階で出されるはずだったようである。
本人としては「夕菜編」を書き進めたいのであろうが、本人の予想以上(編集氏にしてみれば予想通り)に和樹編が支持され、そちらが優先されているのが現状のようである。
内容を読めば納得するであろう。
決して、築地氏の腕前が悪いというのではなく、「夕菜編」との名の通り夕菜がヒロインにも関わらず、どういうわけか長編に限って夕菜の魅力が今ひとつなのである。
そしてあろうことか、本作では神城凛ファン(むろん私自身も含まれている)を全て敵に回すような流れなのである。
凛たんファンからすれば、「うむ、あの場合の凛たんは正しい。夕菜が悪い。」と総員首を縦に振るはずである。
あぁ、「ほら、こっちのほうが冷えている。だから―その、すまなかった」の場面の照れた表情の凛たんは人生3回萌え死んでも足りないというくらいの破壊力なのに(以下、際限ないため略)
・・・あ、「夕菜編」はシリアス展開なせいか、ちとばかしグロいっす。
まぶらほ」と聞いて「今日の5の2」クラスの萌えを想像してやまないお方は長編シリーズの中でも「夕菜編」だけスルーが吉かと。
逆に長編の中でも「メイドの巻」は決して外すわけにはいかないのでぜひに(以下同様に際限ないため略)
要するにメイドさんは最高ってこった。( ゜Д゜)y─┛~~