発展途上ガノタ、先進ガノタ

世界に先進国と発展途上国とが存在するように、ガノタにも先進ガノタ、発展途上ガノタが存在します。
何をもって二つを分かつのか申せば、世界に関して言えばそれは経済規模が関与しますが、
ガノタでは所有している資料数、ならびにその資料がいかに稀少であるかに左右されます。
というのも、一々私が「ガノタならば一度は手にしてみたい資料本シリーズ」などと記述するのも、
先進ガノタならば所有していて当然の代物でありながら、発展途上ガノタは手にしたくても中々入手できない代物だからなのであります。
それはなぜか、と問われれば、90年代前半にバンダイ出版部が解散したことに端を発します。
90年代前半にバンダイ出版部はいくつかのガンダム資料本を出版しながらも、
部としての業績不振を理由に、出版事業から手を引いてしまいます。
そしてその諸権利をメディアワークスへと引渡し、メディアワークスがそれら資料本を発行するようになったのですが、
売れ行きがあまりよくないためか、一部の例外を除いて最早資料はほとんど発行されない状況に陥りました。
こんな状況ですから、旧バンダイ出版部の発行していた書籍の復刊など望むべくもありません。
こういったわけで、ガノタの間では本来ならば平等に分配されるべき資源が一部のガノタの手によって寡占状態にあるのが現状なわけです。
しかしながら、必ずしも資料を数多くそろえたガノタが優秀かと言えばそうではなく、
ともすればただひたすら価値のみを求めて資料そのものを買いあさるという浅ましいことにもなりかねません。
所詮資料というものは、その作品を読み解くためのヒントにすぎず、
その資料をもとに何を為すかが重要なのであります。
このあたりはたとえガンダムと言えど、学問等に通ずる部分があると言えるのでしょう。