剣侠 新選組武勇列伝 岳真也 学習研究社
タイトルは「剣イ夾」なのだが、どうも「きょう」の字を受け付けてくれないらしい。時代は新選組、ということで知り合いのライターが関わった一冊を読んでみる。近藤勇、芹沢鴨、沖田総司、土方歳三、島田魁、相馬主計、斎藤一の七人の短編エピソード。史実のエピソードの中でも文献では曖昧な部分にフィクションを交えつつ、彼らの一生を描く。高校時代、世界史、日本史を選択せずに地理地学という我が行く道を邁進した私には、史実とフィクションの境界線が曖昧だけれども、一つの物語として読む分には手軽に読めるし、読みやすい。一エピソードが50ページほどなので、電車に乗って移動する際に読むとちょうどいい感じ。近藤、土方、沖田は最早定番だが、相馬主計や島田魁といった人物に焦点が当てられるのは珍しいんじゃなかろうか?(とはいえ、あまり新選組関係の本を読んだことのない私には断言できないが。)とりあえず島田魁と斎藤一燃え!