マリア様がみてる 黄薔薇革命 今野緒雪 コバルト文庫

マリア様がみてる 2 黄薔薇革命 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 2 黄薔薇革命 (コバルト文庫)

再読了。残りの猶予期間で全てを再読了するのはかなり厳しいかも・・・。初見のときはフルスロットルで駆け抜けるかのごとく読んでいたけれども、再読の際には非常にまったりゆるゆると読み進めるのが私の傾向らしい。さて、世間ではアニメ版にスーパー・ロサ・ギガンティア佐藤聖のお姉さま)が登場し、ヒートアップしているけれど、
スーパー・ロサ・キネンシスはどんな人だったのだろうかとふと思った。ちょうど「黄薔薇革命」においても、ほんの少しだけ触れられていた。なんでも、スーパー・ロサ・キネンシス水野蓉子のお姉さま)は祥子さまをいたく可愛がっていたらしい。ふむふむ、ということは祥子さまは紅薔薇さま白薔薇さまから寵愛を受けていたわけだな。で、自分の妹、祐巳にはちょっかい出させないと。・・・まぁ、聖さまの可愛がり方にも問題あるから致し方ない面もあるか。そんなことを考えていると、祐巳ちゃんたちが3年生になった頃を想像するのももちろん楽しいけれど、逆に過去の薔薇さまたちの話を考えるのもおもしろいなぁとか思うのである。それもこれも先日の「白き花びら」効果であるが。ところで、本作の挿絵と本文との祐巳の服装が違うなんて指摘をよく見かけるけれど、個人的に気になるのは頬を張らせた黄薔薇さまの挿絵の方が気になっていたり。このシーン、トレードマークのヘアバンドをしてないから、一瞬令さまに見えてしまったり。初めてのときはあろうことか白薔薇さまと間違えてしまったり。で、巻頭の人物紹介でも黄薔薇さまはヘアバンドをしていないんだな。さて、黄薔薇さまは一体いつからヘアバンドをすることになったのだろうか。まだまだこの頃は、主要な人物(当初読みきりで登場した「チェリーブロッサム」の薔薇さまたち)以外の人物は、まだまだ試行錯誤の段階だったということなのかもしれない。アニメ版では、現在確定されたイメージで姿もセリフも直されていたので、そのあたりは細かいながら、いい仕事してくれたなぁと思うのであります。