私信(・・・ようやく大阪行きの荷物まとまった。_| ̄|○)

id:stupa:20040619#p1さんより、
先日の「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」(id:miduki-s:20040617#1087483927)への反応をいただきました。。
先方にて触れられているように、本作品の作者についてちょっとした話があって、
その点を含めても、「THE BLUE DESTINY」という作品はガンダム作品の中でも異端児になるのである。
私が皆川ゆか女史(私は敢えてこう呼んでいる)を知らずに、
初めて本作品を読んだ際に、実に女性的な文章であると感じ、そしてなおかつそれが本作品に対してとてもよく調和していると感じたのである。
私が敢えてその点について触れなかったのは、そういった周辺事情に左右されずに、純粋に作品としての評価を、
これから読む方々にはしてほしかったからなのだ。
事実、作者の性別などは実に些細な問題で、本作品は「異端児」となっているけれども、
それは逆に本作品が本家ガンダム作品に対して、それだけ説得力のあるアプローチを試みながらも、
ある一点において(EXAMという設定において)相容れない、相容れるのが非常に難しい点を内包するがゆえに、
私のような、あるいはガンダムSEEDから入ってきたような、新規ガンダマーならばともかく、
古参のファーストガンダムをリアルタイムで見ていたような世代にとっては、
極めて異質で、受け入れがたいものとして映ってしまうようなのである。
加えて言うならば、本作品は初めてガンダム作品における「ニュータイプがなぜ高い戦闘能力を有するのか」を概念化した作品であり、
これをEXAMシステムを通して代弁している点も見逃せない。
けれど、このあたりも(EXAMシステムの持つ、非常に誤解されやすい性質ゆえに)あっさりと見逃されてしまうのである。
この状況を嘆き、当ダイアリーの本家において独自のEXAMシステム解釈論を打ち立てたのが最早2年以上前。
この2年で、ずいぶんと本作品に対する認識と理解は広まっていったように感じる。
それが私の成果だと言ってしまえば傲慢以外の何者でもないのだが、
その一端を担ったくらいに思ったとしても、許してもらえるくらいにはなったのだろうか。