鋼の錬金術師 第28話「一は全、全は一」

One for all. All for one. 一人は皆のために。皆は一人のために。
原作、アニメ版ともに感心したのは、うさぎの屠殺シーンを描くことで、食物連鎖を描いていたこと。
私たちが口にする食べ物とは、たとえ肉ではなくとも野菜であっても生きているわけで、その命を食らっているわけだ。
だから「いただきます」というとき、私はそれらの生命に感謝を込めて「(貴方たちのお命を)いただきます」と手を合わせている。
今の日本の食生活では、家畜の屠殺から完全に切り離されているから、余計に命を食べているという感覚に欠けているんじゃなかろうかと思う。
だから、私は可哀想だからという理由で菜食主義に走る人が嫌いだ。
(当然、体質の問題で肉が食べられない、宗教上の理由で食べられないという場合は除く)
その人は動物を可哀想と思う心があるくせに、植物に対しては可哀想とは思わないらしい。
その人にとって、植物とは生きているもの、命あるものではないらしい。
やっぱり、どんな媒体でも命の大切さを知る、描くってのは大事だよ。