公式ガイドブック 機動戦士ガンダムSEED DESTINY -運命の架け橋- 角川書店

公式ガイドブック 機動戦士ガンダム SEED DESTINY ―運命の架け橋―

公式ガイドブック 機動戦士ガンダム SEED DESTINY ―運命の架け橋―

カニック、キャラクターの資料として使える一冊。イラストを多数使用しているため、情報量としては決して多くはないが、入門編よりは高度ということで、中堅どころの資料と言えそう。
個人的に注目していただきたいのは本書巻末にある「SEED&DESTINY大百科」における「ユニウスセブン」の項目。以下引用。

プラント国家ユニウス市の7番目のプラント。地球連合が行った核攻撃で24万3721名が死亡、のちに「血のバレンタイン」と呼ばれる惨劇により壊滅した。ナチュラルとコーディネイターの争いを泥沼化させた場所であるが、停戦条約であるユニウス条約が締結された戦争の終焉の地でもある。C.E.73年、テロによって地球へ落下し始めたがザフトが破砕するも、破片が地球へと降り注いだ。

はてなユーザーの中には、どこかで見覚えがあるかもしれない。そう、はてなダイアリーにおけるキーワード、「ユニウスセブン」と内容が酷似しているのである。私がこの「ユニウスセブン」を編集したのは2005年の1月18日であるが、説明文を記述する際に通常は使わない表現を用いたのである。「プラント」とはそれ自身が国家の名称を表しているため、通常は「プラント国家」などとは言わず「プラント」と言う。しかし、「プラント」の次に「ユニウス市」と続くために、「プラントユニウス市」となってカタカナが連続し、非常に見にくい。これはザフトクルーゼ隊、ザフトカーペンタリア基地と記述する際にも同様の問題が起こるためにザフト「軍」という日本語としてあまり適さない用いられ方が見られる。この問題を回避する際に、まだ回避方法の試作段階にあったこともあって、私は「プラント国家ユニウス市」という苦肉の策を用いたわけだが、これは「ザフト軍」が日本語としておかしいという自論と照らし合わせると適さないことになる。にも関わらず、本書はこの表現を用い、なおかつ内容も似ている。これは推測にしか過ぎないが、本書の該当項目を担当された方と話す機会が持てたらぜひ尋ねてみたい、実に興味深い事実だ。