機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE 第1巻 久織ちまき 角川書店

機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の世界をアスラン・ザラの視点で描いた作品。
主人公、シン・アスカとは異なった視点で描かれることで、本編とは違った見方ができる・・・と誰もが思っていたのは今は昔。
まさか本編の主役がアスランに取って代わられるとは誰が予想できたであろうか。
ある意味、本編に一番忠実なコミック作品と言える。
話は変わって、この作品の冒頭では「機動戦士ガンダムSEED」のラスト並びに「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のオープニングをつなぐ重要な描写が詰め込まれていたりする。
アイリーン・カナーバがプラント臨時最高評議会議長に就任し、
クライン派」や「三隻同盟」に参加したものたちを「オペレーション・スピットブレイク以降の指揮系統の混乱により多くの公式記録を紛失したため、これら一連の項目を不問に付した」ことなど。
またきちんとプラント軍「ザフト」としている点にも注目。(その後またザフト軍としてしまっている部分はあるにせよ)
プラントは国家の名称でその軍組織の名称、プラント軍と呼ぶところを「ザフト」と言っているわけだから、ザフトに「ザフト軍」とはつけないわけだ。
ザフトという国家が軍を持っているわけではないからね。