機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第4巻 示される世界 後藤リウ 角川スニーカー文庫

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫)

最初のデストロイガンダム撃墜後からオーブ連合首長国防衛戦までを描く。
ガイアガンダムがファクトリーに運び込まれた状況も若干。
クライン派の工作により、輸送途中でロストしたことになっている模様。
つまり、輸送部隊のどこかが丸々、旧クライン派の人間が入れ替わっていたということになる。
もしくは、もっと簡単に手続きの書類上、ガイアガンダムは輸送されていることになっているが、
本体はどこかの中継点でこっそりと別の場所へ移送され、そのままファクトリーへと運び出した、とか。
いずれにせよ、旧クライン派の人間はかなりの人数がいると考えられる。
「エンジェルダウン作戦」を指揮した老将、ウィラードもザフト内に未だアークエンジェルフリーダムガンダムへの信仰が高いことを自覚しており、
彼らを直接撃墜することは避けたいと述懐している。
これはつまりこの時点でザフト内の内部分裂の危険性があることを認識していた証拠と取れよう。
言い換えるならば、旧クライン派はどこにでも潜んでおり、状況さえ彼らに味方すれば、いつ蜂起されてもおかしくないと考えていたようだ。
そしてそれはオーブ連合首長国ギルバート・デュランダル率いるザフトとの決戦で証明される。
またヘブンズベースでの決戦に使用された地球連合軍の水中用ガンダムはフォビドゥンブルーではなく、フォビドゥンヴォーテクスというらしい。