歴代海軍大将全覧 半藤一利・横山惠一・秦郁彦・戸高一成 中公新書ラクレ

歴代海軍大将全覧 (中公新書ラクレ (177))

歴代海軍大将全覧 (中公新書ラクレ (177))

大将という階級にまで上り詰めることのできる人間とはどんな人物か、またどれくらいの月日でなれるものなのかを確認するための資料。
主に、ユウ・カジマ少尉が14年(あるいは加えて数年)で大佐になったのは、可能なのかどうかを推定するため。
結論から言うと、多少早いがありえない話ではないとのことに。
そしておもしろいのが、旧日本陸海軍の実役停年という制度で、その階級を務めなければならない最低年数というものがあったようだ。
これによると少尉は1年、大尉は4年、中佐が2年。
宇宙世紀地球連邦軍にこのまま当てはまるわけではないが、参考の数字にはなる。
仮に、宇宙世紀0092年に地球連邦宇宙軍88艦隊大佐に就任したと仮定して逆算すると

上記は飽くまで参考程度の仮定の話であるが、大体このような形になるだろうか。
1年戦争時の功績(一連のEXAMシステムをめぐる事件ではなく、チェンバロ作戦・星一号作戦時のもの)を考えると、サウス・バニングと同等の昇格人事があってもおかしくない。
それを考えると宇宙世紀0083年時のデラーズ・フリート蜂起の際には大尉であっておかしくなく、
また同僚のフィリップ・ヒューズが宇宙世紀0087年時のグリプス戦争にて少佐だったことから考えて、やはりその頃には少佐あるいは中佐でもおかしくはない。
となると、大佐に就任したのは、実はもっと早くという可能性もありうる。