マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵 今野緒雪 ひびき玲音 コバルト文庫

中々進展を見せなかった瞳子の問題が、ついに動き始めた。
瞳子がその問題を乗り越えられるか否かは、乃梨子の双肩にかかってる。
いやはや、よくぞ動いた乃梨子。そこで来るかよ乃梨子
まぁ、乃梨子大活躍なんだが、何はともあれ、87ページ、な。志摩子さん(*´Д`)ハァハァ
しかし、瞳子は幸せものじゃないか。柏木優に実の兄のように心配されて、福沢祐巳は冷静に瞳子を受け止めていて。
マリみてはこれまで祐巳の視点が大半だったから、祐巳のすごさがそこまでピックアップされなかったけれども、祐巳視点を一切排した今回の内容だと、祐巳のすごさが際立つね。
マリみてはこうして主役がどんどん後継者へと移っていって、前の主役が立派な先輩へと成長していく物語に進化するとしたら、
祥子さまが卒業しても祐巳が卒業しても、延々と脈々とその本筋は受け継がれる物語になるね。
それは物語というよりは、学園の中の青春という至極現実に近い物語なのかもしれないけれど。