機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統 第1巻 森田崇 シナリオ:中村浩二郎 角川書店

同名ゲームのコミック版なのだが、当初は作画に不安があったものの、これが中々どうして。
ストーリーの見せ方がうまいのか、親と子の三世代に渡るガンダムサーガを目の当たりにする作品。
カムナタチバナ少尉は、父であるニシバ・タチバナ中将に反発し、MSパイロットとなって前線に出ることになるのだが、
彼らは反目しあったまま、和解の機会を得ることなく無常にも歴史は刻まれていく。
歴史は繰り返すかのごとく、父と分かり合えなかったカムナは、自身が将官の立場となったそのとき、最愛の息子がクロスボーン・バンガードの兵士となって立ちはだかる。
だが、カムナにはもう一人、娘がいた。
彼女は、父カムナの全てを理解したわけではないが、それでも父と共に地球連邦軍として戦う道を選ぶ。