時をかける少女 第1・2巻 ツガノガク 原作:筒井康隆 角川書店

時をかける少女 (2) (角川コミックス・エース)

時をかける少女 (2) (角川コミックス・エース)

絶妙なタイミングで角川書店は増刷をかけてくるな、と思ったのが最初の印象。
今年の夏の劇場版のコミックを先に出し、その広告で紹介しておいて、しばらく時間を置いてから増刷。
しかも、漫画の書き手は「涼宮ハルヒの憂鬱」を描いているツガノガク
となると、便乗して出すにはこの両面で都合のいいタイミング。
うむ、商売がうまい。
内容は筒井康隆の「時をかける少女」のヒロイン芳山和子を、現代風にアレンジした作品。
物語の根幹となる設定は同じだが、かなりのアレンジも入っているのが特徴。
というか、これは今年の劇場版がなければ、まず手に取らないだろうとも同時に感じた。
筒井康隆のファンならば、筒井康隆を追ううちに原作に手にすることはあろうが、筒井康隆の原作を読んだ上でこちらに手を出すオタクが果たして何人いるだろうか?
まぁ、そういう意味では商売が下手だったということになるのだが、過去のミステイクをここへ来て成功につなげたという図式ならば、それはやはり商売がうまいということか。