ほしのこえ 大場惑 原作:新海誠 MF文庫J

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫J)

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫J)

MF文庫Jが創刊された最初期の作品の一つ。
当時、新海誠監督の「ほしのこえ」が爆発的に広がりを見せている中でのノベライズ。
映像で語られなかった部分の空白を描き、特にミカコとノボルのその後を描いた点は大きい。
この点が最近リリースされた加納新太氏のノベライズ版と大きく違う点である。
その他にも大場版はトレイサーのパイロットが全て女性であるとする設定があるなど、多少の違いがある。
また、大場版のラストは蛇足、という評価も確かにあった。
ただ、映像としての完成度で言えば新海監督のラストで十分であることは承知しているが、物語としては大場氏の描いたラストがあって良いと私は評価する。