狼と香辛料V 支倉凍砂 イラスト:文倉十 電撃文庫

狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)

さらに北に向かって旅を続けるロレンスとホロがたどりついたのは、毛皮で有名だというレノスの町。
そこで出会った覆面をした商人エーブから、ロレンスはレノスを取り巻く情勢を利用した一大取引を持ちかけられる。
ただ、そのためには形式上、ホロを担保として資金を用意してほしいというのだ。
それでもホロは、ここでロレンスが夢をかなえるために話に乗ることを提案する。
しかし、同時に為されたホロからの提案は、ロレンスにとって衝撃以外の何者でもないものだった・・・。
終わってねぇ!話、終わってないよ!!続いちゃったよ!!
レノスを取り巻いていた情勢や、エーブの企みは明らかになっても、起承転結の結が欠けてるよ!!
支倉氏は基本的に一本道の読みやすいストーリーを書く人だが、今回多少ひねりを分散させた印象。
しかし、分散させた一つの結論が、次回に持ち越しなのは厳しい。
そして、支倉氏の日本語が読みにくいと評価されるのは、同義語のうち読みやすいものを選択していない、
普段は使われないものを選択しているからではないかと思った。
とはいえ、ありきたりの表現では作家というものは務まらないわけで、そのあたりのバランスに四苦八苦しているのだと思える。
そしてあとがきにある9時〜15時の生活は、トレードを始めた者がほぼ必ず通る道なんだなと思った。
当方が始めたのは、支倉氏より1年遅れてだが、まさに一時期そのような生活のときがあった。
デイ・トレードあるいはスイング・トレードなどの比較的短期スパンでのトレードだと、そのような生活になる可能性は高い。
最近は、短期〜中期のスイング・トレードのスタンスでいるので、休憩時間に株価を確認するくらいだが、
たまに株価が暴騰(暴落ではなく)した銘柄を保有してたりすると、その日の精神状態は大変なことになる。(めったにないことだが)