機動戦士ガンダム00オフィシャルファイル vol.1 講談社

機動戦士ガンダム00オフィシャルファイルvol.1 (Official File Magazine)

機動戦士ガンダム00オフィシャルファイルvol.1 (Official File Magazine)

第1巻はキャラクター特集が主だった内容。
第1話〜第12話までのソレスタルビーイングの武力介入の軌跡はよくまとまっていて見やすい。
全体的にざっと目を通して把握したいときには便利。
が、いかんせん厚さのない資料なので、本格的な資料として扱うには情報量が足りず、しかも他の媒体と共通したものばかり。
目を引くような、他誌との差別化を図れる情報が一つでもあれば資料としての価値が一気に上がるのだが、そこまで求めるのは今はまだ酷というものかもしれない。
ただ、巻末の水島精二監督インタビューはチェックしておいてもいい。
刹那は、戦争・紛争という異常な日常から緩やかに平和な日常へと変化していくと述べられているが、
一方で沙慈はもう一人の主人公とでも言うべき存在で、平和な日常から異常な日常へと引きずり込まれていくとある。
これはまさに、第18話を見た我々が実感できるコメントだろう。
もし、ルイスに何らかの救いが得られないのならば、既に異常な日常と無関係でいられなくなった沙慈は、より異常な日常へと歩みを進めることになるのかもしれない。