ギレンの野望 アクシズの脅威 特典DVD

機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威 - PSP

機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威 - PSP

5年ぶりの同名シリーズの新作。特典DVDでギレンの野望シリーズの歴史と、新システムの解説が為されている。
シリーズの原点であるセガサターン版はもはや10年前の作品ということもあって、CG関係は(今の技術レベルの感覚で)粗さが目立つが、当時は革新的だった。
そして、2Dのアニメーションは未だに通用するほどにレベルが高いものだった。
こちらはその後、DVDクオリティに合わせて攻略指令書に収録されたことからも、完成度の高さがうかがえる。
プレイステーション版になった際には、システムの激変とともに、2Dアニメーションも劇的な向上を遂げる。
3Dアニメーションもまた、OPのガンダム試作2号機とガンダムMk-II試作0号機との対決を覚えている人も多かろうが、
こちらも当時の水準でかなりの高さに引き上げられ、ガンダムゲームシリーズの中でも歴史に残るヒットを遂げる。
その後のPS2版では、全てのMSを3Dに引き上げたことで工数が大幅に増し、結果として細部まで配慮が行き届かないという事態に陥った。
システムの変更も、シリーズユーザーの不満をもたらす結果となった。
シリーズの中でも不評が目立つ作品になったが、数字で見れば40万本近くを売り上げており、決して駄作ではない。
ただ、野心的な試みがユーザーニーズと合致しなかった結果とは言えよう。
ただ一つ、PS2版での難点を挙げるとすれば、ここへ来て2Dアニメーションの質がガクンと落ちたことだ。
これは、アニメーションを担当しているサンライズが、当時世代交代であるとか、あるいは多忙期であったとか、何らかの事情を抱えていたものと推測される。
ただ、PS2版の2Dアニメーション全てのクオリティが低かったわけではなく、1週間戦争パートの雑さは目立つが、良いデキのものがあったことも確かである。
そこから、ワンダースワン版、PSPへの移植版などはあったが、大々的な新作としては5年間の空白を経ての復活。
今回の特典DVDによる新システム指南は、見ているだけでエゥーゴ編の序盤をプレイしている気分になる。
シリーズのプレイヤーには、これまでのシステムと新システムの違いに興味が沸く内容となっているし、
シリーズ初心者には、何をすればいいのか、という目的が明確に伝わるつくりとなっている。
本ディスクのデキが非常に良いのは、消費者としてありがたいのだが、
むしろ、このディスクを販促用としてショップで流した方が、売上はさらに増加するのではないか、と思った。
本日はディスクのみ。実際のプレイは後日。
正直、5つの勢力のどれからプレイを始めるか全く決まらない。
これまでの経験上、どれか一つを一度クリアしないと出てこない隠し要素があるので、思い入れのある勢力から始めると、隠しイベントを体験できなくなるのは厳しい。
過去の例を挙げると、一度クリアしていればエゥーゴにセイラとカイが参加するといったイベントや、ジオンではクスコ・アルが参戦するといったイベントがあった。