コードギアス 反逆のルルーシュ 第8-13話「黒の騎士団/リフレイン/紅蓮舞う/ナリタ攻防戦/キョウトからの使者/シャーリーと銃口」

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ゼロ率いる黒の騎士団の旗上げ。
ブリタニアではなく、弱者に対して一方的に攻撃を加える強者に対抗する組織として声明を出す。
旧日本人に対してはもちろん、ブリタニア人からも支持を獲得し、内部からも切り崩す算段だろう。
ルルーシュがコーネリアのユーフェミア溺愛ぶりを回想するシーンのカットが美麗すぎる。
このときはこんなにも愛らしい姿だったのに・・・。
ホテル倒壊のシーンで立ちすくむランスロットにかかる砂埃のエフェクトは、ランスロットが震えているように見せる効果的な演出だと感じた。
これまでのOPは序盤のカットを一部再利用していたが、ようやく完成したのか新規カットに差し替え。
OPとEDは基本的に別料金として対価は支払われないシステムが基本的なので、進行が押しているときは後回しにされるケースがよくある。
それは資金潤沢なアニメでも、零細アニメでも事情は同じ。
音楽とのタイアップなど、敢えて意図的に変更するようなケースは例外なのだろうが、
たびたび変更すると進行の悪化とタダ働きという二重苦に陥るので、綿密な計画性が求められる。
コーネリアの執政手腕が描かれる。
占領下の地域をただ弾圧するだけでは、自国領土に組み入れるメリットが半減してしまう。
特にコードギアスにおける日本はサクラダイトというレア資源が世界の7割を占めるとのことなので、
ブリタニアに協力する地域として改めるためにも、生産性の向上や治安の維持・向上は必要不可欠となる。
ブリタニア以外の他勢力から、今回のエピソードで描かれた麻薬が流入しているので、そうした国家に対する橋頭堡としての意味合いもあるんだろう。
このあたりは冷戦時代の日米安保を彷彿とさせる。
義族的活動から大規模メカ戦へとめまぐるしい展開。
日本製のナイトメア、紅蓮弐式の登場で一気にメカ戦が熱い。
そしてここでまさかのオレンジ戦死?
紅蓮弐式のシャイニング・フィンガーような技は、電子レンジのような構造なんだろうか。
C.C.の名前を隠すのは、物語の本筋に関わることだからか?
初期のOPでも見られたC.C.に関わるカットと、今回のグロテスクなカットが印象的。
あれだけグロテスクなカットをある意味、サブリミナル的に見せるということは、それだけC.C.にまつわる残虐な事実があるからとも取れるが・・・。
そして、まさかのオレンジ生還に噴いた。
ゼロの行動が本格化するにしたがって、周りの人間への影響が残酷な形で現れ始める。
紅蓮弐式とランスロットの技術の共通性を描いたり、色々とフックも増えてきた。
それにしても夜の学園でユーフェミアの写真を見ながら、机の角でオナニーに耽るニーナに噴いた。
劇場版エヴァのシンジ君、「ヤミと帽子と本の旅人」の葉月に続いて三人目。
第2期OPとEDに変更。OPの変更に関しての騒動は記憶にあるが、それだけ違和感を覚える人間が多かったということだろう。
違和感を覚えるのは確かだが、敢えて騒ぎ立てるレベルではない。
もっとも、BLOOD+のときに一度聞いていたアーティストだから、慣れていたということもある。
そうではなく、コードギアスで初見のユーザーが大半であったならば、致し方ない騒動だったのかもしれない。
新OPとEDには若干の新規カットと、カットの表示順序の変更が見られる。
これから全て刷新するとも取れるし、このまま済ませるとも取れるつくり。
ルルーシュは指揮官としての才覚をたびたび見せるが、一方とパイロットとしての弱さも常に描かれている。
これがこれまでのロボットものと呼ばれる作品との対比で、特徴的な点だろう。
対して、ルルーシュのライバルとして描かれるスザクは、パイロットとしては申し分ない無類の強さを誇るが、あくまで一兵卒でしかなく、
戦場では自らの意に沿わない作戦にも抗議もできずに従うのみ。
内部から変える、結果のみで手段を選ばないゼロの方法論は間違っていると主張するスザクだが、彼は結果は出しているが、まだ何一つの現状を変えていない。
こうした彼の姿は、これまでのロボットもの主人公、特に「逆襲のシャア」の頃のアムロを彷彿とさせる。
スザクとランスロットは、そういう意味でこれまでのロボット作品の象徴で、
対してゼロ=ルルーシュは、これまでのロボット作品へのアンチテーゼの存在としての見方もできるのかもしれない。