聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)2 三浦勇雄 イラスト:屡那 MF文庫J

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈2〉 (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈2〉 (MF文庫J)

三浦勇雄第2期作品第2巻が満を持しての登場。
表紙のメイド服(エプロンドレス)をうっかりスルーしてしまったが、そういえば、これは剣士のヒロインだからメイド服はおかしいのだった。
なぜエプロンドレスなのか、について本編で出てくるので割愛するとして、冒頭キャラ紹介の「巨乳が嫌い」の3連発に噴いた。
とことんおっぱいが好きなんだな!(゚∀゚)
さて、今回は大きく二つの内容によって、前半と後半に分けられる。
前半は、帝国からやってきた魔剣を収集する少女の話。
後半は世界観とルークの過去を描写しつつ、セシリーの決意を見せる内容。
前回は「静かなる蒼い炎のような情熱」を冒頭からヒシヒシと感じさせる展開だったが、今回は内容が内容だけに淡々と進行する。(特に前半)
文章も過去作品と比較して相当に洗練されたこともあって、コメディをはさみながらもスムーズ。
これはこれで読みやすいのだが、過去の勢いだけで突っ走ってた頃もまた良かったなぁ(どっちがいいという意味ではなく)としみじみとしていると、
後半にズドンととんでもない一撃がやってきて、「ああ、今回はこのワンシーンのためだけに、全てを淡々とブレーキを踏みながら進行したのだ」と思わされる。
そのシーンは、一撃必殺の剣戟とも言える強烈な印象。
この勢いなら、第3巻もすぐに刊行、ですよね?(*'ω'*)