俺の妹がこんなに可愛いわけがない 伏見つかさ イラスト:かんざきひろ 電撃文庫

初版瞬殺。第2版は初版よりも多いというライトノベルの常識では通常ありえない増刷をもってしても瞬殺。
第3版で、ようやく入手に至ったというそれだけでもレジェントとなったライトノベルだと思う。
初版から第3版までの期間が1か月て!!
そもそも、本書が最初に話題になったのは、本文中に「アキバblog」や「かーずSP」が実名で登場するという件であったが、
ヒロインに相当する主人公の妹が、これまでのライトノベルにはなかったタイプであったという斬新さもあって、ここまで火がついたのではなかろうか。
なんというか、理屈抜きにおもしろいと思わせる作品って、本当にあるんだなと思わされた。
本書は、主にコメディ面でのそれを体現した作品と言って過言ではない。
内容についての解説は、各所で多々既出と思われるので割愛するが、600円払ってもお釣りが来るほどの笑いを提供してくれる傑作ラノベだったと断言したい。
一応、本書は単巻で起承転結、綺麗に完結してしまっているのだが、これは続きものとしての面をぜひ見てみたいと思う。
今放映中の「とら」とか「目次」よりは、個人的にはこっちを断固支持。
追記:12月10日前後に第2巻が刊行予定とのこと。