イコノクラスト! 第10巻 榊一郎 イラスト:kyo MF文庫J

イコノクラスト!〈10〉FIEND 魔神 (MF文庫J)

イコノクラスト!〈10〉FIEND 魔神 (MF文庫J)

ついに感動のフィナーレを迎える本作。追い続けて良かったと、本当に思う。
今回の表紙はマクロスFの影響なのか、どうしても「ライオン?」と思ってしまうが、それは致し方ないだろう。
むしろ、豊満な胸と先っちょまでがしっかりくっきり描かれた最終巻の表紙に盛大な拍手を!!
そして表紙とは別の大問題なのは、セーラー服に身を包んだメリニのお胸が縮んでしまったことなのである!!(えー
オトルチ家の財力を使い、第2のイコノクラストを生み出したネロ・オトルチは、既に力の大半を失ったイコノクラストを蹂躙し、全世界の神であると宣言する。
ネロが自己陶酔に溺れる中、影から野望を巡らすバルド・コードラン。
神が去った地で、神の座を巡る人間の権謀術数に巻き込まれたショウゴは、絶望の中で苦痛にもがきながらも戦う意志を絶やさない。
そんな彼に対して、なんとか力を与えようと奮闘するゼブロン・インペラスと姫巫女たち、そしてレオン・ササハラ・スプリングフィールド
神なき世界で、人はなぜ祈るのか。人々の祈りは、去ったはずの神を再び呼びだし、今一度ショウゴに力を与える。
真の意味で神となった存在とともに、ショウゴはソロンを救う真の英雄になる・・・!
第3章は、「CLANNAD AFTER STORY」のOP主題歌「時を刻む唄」をBGMとして流しながら読むと、祈りのシーンがより臨場感を増していいような気がする。
本シリーズは、特に第3巻の鬱展開でくじけそうになったが、最後まで読んで本当に良かったと改めて思う。
それと同時に、榊一郎氏のベテランとしての技術を思い知らされた。
途中からの参戦にも関わらず、イコノクラストの世界とキャラクターたちを、魅力あふれるカラーで描いたkyo氏の力も大きいと思う。
イコノクラスト!」を生み出した全ての人々に、ありがとう!