新世紀エヴァンゲリオン 第25-26話

NEON GENESIS EVANGELION vol.08 [DVD]

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第25話「終わる世界」

とりあえず、放映版の結末から片付けることに。
放映版のクライマックス、シンジが自己完結を経て精神的に成長したうえで、旧劇場版のストーリーにつながるなら、また違った展開になったろうなぁと思う。
ひょっとすると、前向きになったシンジが戦う180度違ったものになったのかもしれない。
それはそれでエヴァじゃないのかもしれないけれども。
周りの状況がまったく描かれていないけれども、劇場版を見たあとならば、周りの状況を補完しながら見ることができる。
そうすると、放映版と劇場版の違いは、実は状況解説があるかないかだけで、ストーリーの根幹はぴたりと一致することに気づく。
アスカが弐号機に放り込まれて縮こまるシーン。
綾波がゲンドウとともに行くシーン。
リツコ、ミサトが撃たれているシーン。
人類補完計画によって、人類が一つになっていくシーン。
このあたりは、放映時にもプロットは出来上がっていたってことなんだろう。

第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」

一つになったあと、シンジの内面世界での苦悩、葛藤、心の補完。
劇場版からの補完があるからこそ理解を示せるけれども、それなしにはかなり理解に苦しむ内容だということも再理解。
放映版だとシンジの補完が叶った結果がないから、余計に理解が難しいんだわ。
それは旧劇場版のラストがあっても、結果の一部でしかないから難しいのは同じなんだが。
旧劇場版と放映版と、そして新劇場版を踏まえて考えることで初めて、
人類補完計画によって人類と世界を託されたシンジが、新劇場版の世界と人類を再構築した、という風に見える。
だからこそ、新劇場版の世界が旧劇場版との差異が生まれたと言える。