機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第1巻 天使再臨 木村暢 角川スニーカー文庫

セカンドシーズン序盤から、アレルヤソーマ・ピーリスが行方不明になるエピソードまでを描く。
アニメ版の補完の役割を果たすのが小説版なのだが、蛇足というかそういう補完をしてほしくなかったなぁと感じる個所があった。
そして22ページの4つのGNドライブの組み合わせの数が、明らかに間違い。
順列ではなく、ABCDの組み合わせの数を求めると、Aに対してはB,C,D。
Bに対してはC,D。(このとき、BAという組み合わせはABと同じなので含まない。)
Cに対してはDという組み合わせになる。
AA,BB,CC,DDはありえない(ガンダムキュリオスガンダムデュメナス、ガンダムヴァーチェ、OガンダムのGNドライブが2つ存在するわけではない)ので、これで全ての組み合わせが表示されたことになる。
ということは、4つのGNドライブの組み合わせの数は、全てを足して6通りが正解。
組み合わせではなく、順列が問題である(ダブルオーの右肩にA&左肩にBと、右肩にB&左肩にAでは異なる結果が出る)とするならば、上記の組み合わせで除外した反対の組み合わせを足せばよい。
そして順列の場合も、AA,BB,CC,DDという組み合わせはありえないので、12通りということになる。
ちなみに、ガンダムエクシアのGNドライブも含めた5つのGNドライブの組み合わせは、上記の応用でAに対してB,C,D,Eとなり、以降も同様にすると4+3+2+1=10通りということになる。
順列で考えるならば、その倍数の20通りとなる。
さて、ではなぜ本編で16通りという数字が出てきたか?
おそらく、この5つのGNドライブの順列20通りから、エクシアとその他4つのGNドライブの組み合わせである4通りを差し引いてしまったものと想像される。
そもそも、20通りという数字は順列の数字であり、4通りという数字は組み合わせの数字なので、この両者を同じ式に扱った時点で間違いが生じている。
順列で考えるならば、右肩にエクシアのGNドライブをセットしたときの4通りと、左肩にセットしたときの4通りを合わせた8通りを20通りから差し引いた12通りが正解となる。