空は、今日も、青いか? 石田衣良 集英社文庫

空は、今日も、青いか? (集英社文庫)

空は、今日も、青いか? (集英社文庫)

石田衣良というと、自分の中ではR25の隔週巻末コラムの人というイメージが強すぎて、本職が小説家ということを全く知らなかった。
小説のタイトルはよく耳にするけれども、そちらには食指が動かない。
おそらく、自分の中では小説家・石田衣良よりもエッセイスト・石田衣良の文章を求めているからなんじゃないかと思う。
日々、ふと覚える危機感に対して、身の回りでそれに気付いている人はごくわずかで、
自分だけでその危機感に立ち向かおうとすると、それはもう孤高の道となってしまうのだけれども、
そんな状況のときに出会ったのがこの石田氏のエッセイで、そのとき感じていたことをそのまま書かれていたことに、
自分は、孤高なれどもこの道を進んでいいんだと背中を押してくれたコラムだった。