機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第2巻 無垢なる歪み 木村暢 角川スニーカー文庫

必要なものも必要でないものも含めて、玉石混合状態で本編に補足が加えられた小説版。
その割には、どうやってスローネツヴァイ⇒アルケーを導き出したのかとか、そのあたりの根拠の補足といった部分が抜け落ちてるのはどうかと思う。
本編や本文中では機体色の緋色から推測したことになっているが、スローネツヴァイとアルケーの共通性や類似点などを、色だけで推測するのはかなり無理がある。
辛うじて保っている共通性はファングで、そのファングから類推したとかなら、わからんでもない。
もっとも、じゃあビットやファンネルを持っていれば、それは全てエルメスの改修機なのか?という問いに対して、スローネツヴァイ⇒アルケーの根拠をファングのみに求めるのは厳しい。
小説版のよいところは、無理・無意味にABCパートの三部構成にする必要がないので、話の流れがまとまって読みやすい点だろう。