どん底から億万長者 ブーン・ピケンズ 訳:鈴木南日子 エクスナレッジ

どん底から億万長者

どん底から億万長者

狼と香辛料」の著者、支倉凍砂氏が絶賛していたので購入。
支倉氏は、頂点の地位から転落したブーンが再び頂点にまで上り詰めたカムバックストーリーとして評価していたが、
本作はアメリカの抱えるエネルギー問題とその分析、解決策を提示した一冊としても非常に興味深い内容。
前半はブーンの転落からカムバックの内容で、後半がカムバックしたブーンがさらにクリーンエネルギー、代替エネルギーにて活躍している内容となっているため、
前半をおもしろいと思うか、後半をおもしろいと思うかで評価は変わると思われる。
個人的には、帯にてウォーレン・バフェットがコメントしているように、後半のエネルギー問題に関する内容がよかったと思う。
これは今のアメリカと同じく、石油を輸入に頼っている日本にとっても同様のエネルギー問題を抱えていることになるので、一つの参考になるはず。
ただ、ブーンの提案する解決策の一つである天然ガスを輸送用エネルギーに回すという手段は、アメリカとちがって国内で天然ガスを賄えない日本にとっては、別の方法を模索する必要があると思われる。