沈まぬ太陽

渡辺謙主演の映画は割とよく見てしまう。
本作における恩地と会社とのあり方が、サラリーマンの悲哀と意地を描いているような気がしてぜひ見たいと思っていた。
原作未読のため、島耕作のようなサクセスストーリーではないにせよ、最後の最後に一発逆転的な終わり方をするのかと思いこんでいたが、どうもそうではない。
つまり、この作品はエンターテイメントではなく、文学なのだと思い知らされた。
ボクらの父親の世代は、恩地のように会社に仕えることがそのまま人生とニアリーイコールだったのかもしれないが、
ボクらの世代、ボクらよりも若い世代にとっては、そうでないのがむしろ当然のような時代になってきている。
時代ごとに生き方が変わる中で、自分が何を選び掴み取ろうとするのか。