大東京トイボックス 第5巻 うめ 小沢高広 妹尾朝子 幻冬舎コミックス

大東京トイボックス(5) (バーズコミックス)

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ゲーム業界ならびにゲームクリエイターの群像劇を描いた傑作。ゲーム版「アニメがお仕事」と言うべきか。
花組との共同作業の中で、本当におもしろいものを求めて足掻く天川太陽。
だが、その足掻きは周囲に認められず、次第に太陽は孤立状態に追い込まれていく。
失意の太陽が、見い出した答えとは・・・!?
個人的には、仙水がソリダスの派閥抗争に勝利する展開を見てみたいのだが、それは仙水の物語であって、太陽の物語ではなくなっているのかもしれない。
太陽が病院にて受けた点滴の名称は「ソルデム3AG」というもの。
元々は、ソリタT3Gという名前のブドウ糖液があったわけですが、現在はその大半が輸液のジェネリックの一つであるソルデムシリーズになっています。
現実の病院をよく取材していると感じると同時に、「ソルデム」と「ソリダス」という名称を敢えて印象づかせるために、実際の名称を使ったのかなとも思いました。