機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー Ark Performance 角川書店

機動戦士ガンダム　光芒のア・バオア・クー (角川コミックス・エース 83-10)

「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」を描いたArk Performanceが不定期に連載していたア・バオア・クー攻防戦のエピソードをまとめた単行本。
「ギレン暗殺計画」と新作の「ジョニー・ライデンの帰還」と世界観を共有しているので、両者の外伝的作品であり、橋渡し的な意味合いを持つ作品でもある。
「ジョニー・ライデンの帰還」の幕開けとなるエピソードがあり、そしておそらくはまだ明かされていない伏線をも内包するエピソードでもあるだろう。
本作は実験的なプロトタイプと作者自らが評価することもあり、前述したどちらの作品にも関与していないように見受けられるエピソードがあるが、
しかしながらこれまでのどのガンダム作品でも深くは扱われなかった内容を描いたエピソードであり、そういう意味でも実験的と言える。
宇宙空間での医療行為など、どこかに考察がありそうだが、それをガンダム世界で、しかも最終決戦の地であるア・バオア・クーの舞台で描くという発想は新しい。