機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINYについて考える

ユウ・カジマの生年月日に関する考察

ガンダムレガシー」第1巻(夏元雅人 角川書店)によれば、ユウ・カジマがニムバス・シュターゼンと最後の戦いを繰り広げている時点で23歳とある。
ユウ・カジマは、UC0079年12月15日のキャリフォルニアベース攻防戦に参加し、UC0079年12月24日のソロモン攻防戦に参加しているが、ニムバスとの決戦はこの9日間のいずれかに行われている。
原作ゲームを基準とするか、皆河ゆか(現、皆河有伽)の小説版を基準とするかで決戦の日は多少の誤差があるが、UC0079年12月下旬時点で23歳という説になる。
また、同じく「ガンダムレガシー」第1巻(夏元雅人 角川書店)では、UC0093年3月12日に行われたアクシズ落下阻止作戦時に、ユウ・カジマは37歳であったとしている。
この2つの事実からわかることは、14年前のUC0079年3月12日時点ではユウ・カジマは23歳であったということになる。
つまり、3月13日〜12月下旬までの間にユウ・カジマの誕生日はない。
(3月12日がちょうど誕生日だった可能性は残る。)
となると、ユウ・カジマの誕生日はUC0055年12月下旬〜UC0056年1月1日〜3月12日のいずれかという結論が導き出される。
余談になるが、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」のクリスチーナ・マッケンジーはUC0058年に誕生し、
20歳であるUC0078年には地球連邦宇宙軍士官学校を首席で卒業後、UC0079年12月時点では中尉昇進の上、新型ガンダムであるNT-1 アレックスのテストパイロットを務めている。
ユウ・カジマが士官学校卒業(20歳)から3年後に中尉昇進を果たしたことを考えれば、クリスがいかにエリートだったのかが実感できよう。
対して、ユウ・カジマがパイロットとして不足であったということはなく、むしろ士官学校時代の成績が普通であったのみで、卒業後の実戦によるキャリアで頭角を現し、エースパイロットへと上り詰めた叩き上げの軍人だったと考えることができよう。
追記:漫画版を描かれた高山瑞穂氏の私見では、「ユウは戦闘機乗りからキャリアスタートしたのに対し、クリスは始めからMS乗りからだからかも…?」とのことで、
キャリアを転向したことによる昇進の遅れという可能性は確かに考えられる。