機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 第3巻 Ark Performance 角川書店

一挙に見所や伏線が登場する第3巻は目が離せない。
1年戦争以来、表舞台から消えていた地球連邦軍大将、ゴップ提督がUC0090年に地球連邦議会議長として登場。
1年戦争後の政争を生き抜いたゴップ議長の派閥を駆使し、ジョニー・ライデンを巡る駆け引きに介入する。
また、リミア・グリンウッドの1年戦争時の過去が明らかとなる。
彼女の父親は1年戦争にて行方不明となったとのことだが、彼女のファミリーネームであるグリンウッドと、行方不明となったジオンの高名なロイ・グリンウッドとの関係はいかに?
(ただし、両者のグリンウッドは微妙に英字表記が異なる)
さらにはジョニー・ライデンと呼ばれ紅いギャプランを駆るゴップ議長の懐刀である謎の少女。
コールドスリープを匂わせる発言から、彼女は人工ニュータイプなのか?それとも、ギャプランを易々と操縦していることから強化人間の線もあるのか?
設定面での探求もおもしろいが、本作は構成や演出も、いつもとは異なる妙味がある。
色々と思考錯誤をしているとのことなので、伏線ともども演出面でも今後に一層期待したい。