君が望む永遠 第6話

意識を取り戻した涼宮遙だったが、記憶の混乱が発生しており、面会には注意が必要だった。
その中で、彼女が正確に記憶することができたのが、鳴海孝之に関する記憶だった。
過去の記憶との整合性などは、やがては回復していくと思われたが、今の遙には孝之が必要な状態だった。
遙の両親は、過去に伝えた言葉を詫びつつ、孝之に対して遙に会ってほしいと懇願する。
遙との面会を重ねる中で、孝之の心中は微妙に揺り動かされていく。
メイン脚本の金巻兼一氏が担当している回は、話が非常にわかりやすい。
三角関係のドロドロに焦点があたりがちな中、中心人物以外の人物たちを含めて心の機微の描き方がうまい。
氏の経歴を見れば、バリバリの大ベテランであり、本作以降も様々な作品を手掛けているのでさもありなん。
また、氏自身が過去に交通事故で重傷を負ったというエピソードも本作へのシンロニシティを感じる。