ブラックジャックによろしく 第8巻 佐藤秀峰 講談社

ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)

ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)

がん医療編完結。

がんは死と向き合い・・・・・・残していく人達に別れを告げる時間のある病です・・・・・・

まさしくその通りなのだと思う。
その残された時間を残される人のため、去り行く人のために使えるのだとすれば、それはお互いにとって死に対する覚悟のようなものをするだけの時間があることになる。
けれども、交通事故のような突然死の場合はそんな余裕もなく、ある日突然、そこにいて当たり前の人が自分から奪い去られるわけで、
そんな瞬間が訪れたとき、人は何もできずにただ呆然としてしまう。
がんによる別れも、突然死による別れも、どちらも経験したものとしては、死が逃れられぬものだというのならば、死の間際までの時間だけでも猶予が欲しいと思う。
たぶん、この辺の話は「がん医療編」とはちょっと違った方向を向いているような気がするけれども、ふとそんなことを考えてしまった・・・。