R.O.D -第九巻- 倉田英之・スタジオオルフェ 集英社スーパーダッシュ文庫

R.O.D―Read or die (第9巻) (集英社スーパーダッシュ文庫)

R.O.D―Read or die (第9巻) (集英社スーパーダッシュ文庫)

なるほど。全ての物語の始まりは20歳の男が15歳のおにゃのこに手を出したことだったと!(えー
当時の「ザ・ペーパー」ことドニー・中島と15歳時の読子・リードマンの恋の物語。
大英図書館のスタッフはドニーに対して「日本から来た小学生に手を出した」と言ってからかいながらも、
彼ら二人を「大英図書館でしか為しえない」方法によって祝福した場面には思わず感動。
ちなみにその内容は一種の番外編。
本編であるグーテンベルク・ペーパー編第五部では若返ったジェントルメンが大暴れ。
ところで、小説とアニメ版のジョーカーは微妙に性格が違うような気が。
どちらかといえばアニメ版の方は、状況が状況だけに形振りかまっていられないせいか、
余裕がない(それでいて無理やり平静に見せている)ように感じるのだが、小説版はまだ冷静でいられる模様。
(ラストで正真正銘「爆弾発言」を放ってはいるが)アニメ版のジョーカーからは冷徹というイメージ。
小説版のジョーカーからは人間くささというイメージ。
どちらのジョーカーも本質は同じなのかもしれないけれども。
これがウェンディにまで話が及ぶと、アニメ版と小説版ではほぼ180度違う立ち位置にいるのだからおもしろい。
個人的な話をすれば、各キャラの性格は小説版の方が好み。