機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 第3巻 ときた洸一/シナリオ:千葉智宏(スタジオオルフェ) 角川書店

機動戦士ガンダムSEED ASTRAY (3) (角川コミックス・エース)

機動戦士ガンダムSEED ASTRAY (3) (角川コミックス・エース)

ときた版「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」。以降は「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」へと続く模様。巻末には「黄昏の魔弾」ことミゲル・アイマンのエピソードを収録。本編第3話で戦死してしまったキャラが、よくぞここまで・・・と思えるほどに多数のエピソードが追加されました。私自身、ミゲルはどちらかというと好きなキャラだったのでこうした扱いはうれしい限り。
ときた先生は子供頃にコミックボンボン等のガンダム漫画に触れた人ならば馴染み深い漫画家で、ガンダムSEED以外にも「逆襲のシャア」や「機動武闘伝Gガンダム」、「新機動戦記ガンダムW」、「機動新世紀ガンダムX」といった作品も描いた経験があるベテラン。それだけに作画は非常に安定していて、「ガンダムらしさ」が随所より感じられる。不満点を一つ挙げるとすれば、動きを感じさせる絵が少ないことであろうか。静止画レベルでは文句ないのだが、MS戦の肝であるアクションシーンがどうしても止まって見えてしまう。