日経キャラクターズ! 第3号 日経BP社

前号は能登麻美子特集のためだけに買ったわけだが、今回は何が目的で買ったんだろう?(ぉ
表紙を見たらランバ・ラルとロボット作品特集。
ふむ、まぁこのために買ったと思えばいいやと思ってたら、意外な伏兵が。
なんと、ガンダムゲーム特集と称してバンダイビデオゲーム事業部の後藤能孝氏と中田理生氏、
そしてバンダイメディア部の稲垣浩文氏のインタビューが!
稲垣氏は言わずとしれた「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」を生み出したプロデューサーであり、
インタビュー内容もブルーに関連した内容なのでブルーファンは必見。
ふむ、これによると「コロニーの落ちた地で」と「宇宙、閃光の果てに」はオフィシャルな外伝で、
その両作品を押し上げる、先陣を切る役割を果たしたのが「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」であったと。
つまり、ブルーがある程度の外伝作品としての実績を示したから、今日のガンダム外伝シリーズは存在しえたってわけだね。
外伝シリーズを支える全ての方に感謝を捧げよう。
こうした制作側の話は貴重ですね。
最初の方に売上のランキングがあるのだけれど、先日の読売新聞で(福)さんが書いたという記事(未読)によると、
マリア様がみてる」(既刊17巻)のシリーズ通算売上が300万部。
これに対して「鋼の錬金術師」(既刊8巻)のシリーズ通算売上が1,000万部強。
マリみてが大ヒットと言われているけれども、それ以上に半分の巻数で3倍の売上冊数をあげているハガレンの脅威を実感。
そりゃ、これだけ売れればスクウェア・エニックス出版部も持ち直すわ。
関連してガンガンの方も売上が伸びたということだから、しばらくは磐石ですかな。
で、これに対して「ONE PIECE(ワンピース)」(既刊33巻)のシリーズ通算売上が1億部を突破。
日本一は「ドラゴンボール」の1億2,600万部だそうで、これは間違いなく記録を更新するでしょう。
出版不況と呼ばれて久しいけれど、売れる作品のみ売れているという感じ。
いちおう、今年度の出版業界全体の売上前期は昨年度の売上前期をわずかに上回ったようで。
が、それもベストセラー本による牽引あってこそ。雑誌はさらに落ち込んでいる現状を見ると、出版不況の根本的な解決には至ってない。
話がそれたが、マリみてマリみて騒がれているように見えて、実は自分のすぐ近くの周辺だけで騒いでいるのを、数字で見せられてしまった感じが。
もちろん、300万本という数字は立派なもので、充分すぎる売上なわけだけれども、
個人的にハガレンの売上の数字が頭にあったから、もっと売れてるのかと思ってた。
もう一つ目に入ったのがメディアワークス代表取締役佐藤辰男氏のインタビュー。
売上好調な電撃文庫に関連しての内容だったけれど、売る際の対象をどこに設定しているかとか、「電撃組」という配本システムに興味を引かれた。
10代の女の子が対象か。
そういえば、大阪梅田のとらのあなで、高い棚にある「電撃hp」が取れなくて悪戦苦闘してたおにゃのこもそれくらいだったなぁ・・・。
このインタビュー、来年度のメディアワークス社の新卒採用試験を受けようと思ってる人は見ておいた方がいい。
面接でこの通り言えということではなくて(そんなことしても通過しないだろうが)、
今、メディアワークスが何に力を入れているのか、何をしようとしているのかを知る手がかりにはなる。
特にメディアワークスはここ2,3年、文庫に力を入れてるから間違いなく参考になるはずだ。
あと、社長の顔もわかるしね。(笑)
追記
一緒に買った「ライトノベル完全読本」を読んでいたら、もっと詳しい佐藤辰男氏のインタビューがあった。
というか、このインタビューを簡略したものが日経キャラクターズ!の方へも掲載されたということらしい。
ということで、むしろこっちを読んだ方が良いです。
電撃文庫立ち上げの背景などが書かれているので、きっと勉強になるはず。