機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINYについて考える

私の中のユウ・カジマ

私が「ガンダム」という作品の中で、3つまで好きな機体・人物を挙げることができるとしたら、常に以下の3つを挙げます。
RX-79BD-1 ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)。
地球連邦軍の寡黙なエースパイロット、ユウ・カジマ。
RGM-89 ジェガン
ブルーディスティニー1号機も、ジェガンもどちらも彼が関わった機体なのです。
もちろん、この機体そのものにも思い入れがあるのですが、
それ以上に私の中では、この「ユウ・カジマ」という人物に対する思い入れが非常に強いものとなっております。
そもそも、私が「萌え(燃え)の世界」というか「ヲタの世界」に足を突っ込んだのは「ガンダム」という作品があればこそ、なのですが、
私の場合はアニメ作品としての「ガンダム」が起点ではなく、
ユウ・カジマが主人公である「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」というゲーム版「ガンダム」が起点となっているのです。
この作品があったからこそ、私は「ガンダム」に興味を持ち、そしてどっぷりと浸かった結果、今の世界まで歩いてこられた、と。
男が漢に惚れる、といった表現が正しいのかどうかわかりませんが、
私の中のアイデンティティそのものと言ってもおかしくないほどに、その存在が高められたのが彼、ユウ・カジマなのです。
その彼が深く関わった機体が蒼い機体、ブルーディスティニー1号機。
そして、彼がこれまでの人生で築いてきたもの全てを投げ捨ててでも、成し遂げようとした際に乗っていた機体が緑色の機体、ジェガンなのです。
彼の数奇な人生を小説版を通して目にしたとき、感動で体が打ち震えると同時に、涙しました。
そこには、アムロ・レイシャア・アズナブルといった、主人公たちには決して見えない、一般兵士としてのドラマがありました。
その一般兵士が月日をかけ、努力で勝ち取った名誉や勲章を投げ捨てて命令違反を犯し、人のため、地球のための戦いに赴くのです。
その彼を慕い、ついていく部下。部下の分も責任を負って事件後に退役するユウ・カジマ大佐。
かっこいいじゃありませんか、かっこよすぎるじゃありませんか。
私は、まだ16のときに、彼の中の漢を見ました。
あれから7年の月日が流れようと、未だに私の中のヒーローは彼のままです。(ヒロインは言わずもがな)