機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第9回

「IMPULSE-D」さんでの指摘を見て気がついた。
ああ、まだシン・アスカザフトに走った理由を本編で描いてなかったんだ、と。
確か、その理由は本編公開前のプロモ「ZERO ATTACK」にて語られていたと思います。
目の前で両親と妹を失ったシン・アスカは、まずは目の前の敵である地球連合軍に憎しみを抱きます。
そして当然、原因となった(と考えられている)オーブ連合首長国軍とともに戦うフリーダムガンダムを憎みます。
この時点ではまだオーブという国そのものを憎んではいなかったようです。
しかし、避難後にウズミ・ナラ・アスハ代表はオノゴロ島とともに自爆。
シンは自らが暮らしていた国の滅ぶ姿を見て、力のないオーブという国そのものまでをも憎むようになり、
オーブの二の舞にならぬためには力が必要と考えたということのようです。
彼が力を求めたその先は、地球連合軍やオーブではなくザフトであったということなのでしょう。
戦争そのものがトラウマになった、というわけではなく大切なものを守るには力がいるとの考えからザフトに走ったということのようです。
で、ここからは私の妄想なのですが、アスカ家はオーブを担う5大氏族の中でもアスハ家を信奉していたのだと思いますが、
これがロンド・ギナ・サハクやロンド・ミナ・サハクといった武門の一族の信奉者であったならば、ザフトに走ることもなかったのかなと。
というのも、オーブが一時地図上からその姿を消した際も、サハク家の信奉者たちはサハクを頼り、結集し、
独自の戦力さえも整えていたほどだったからです。
つまり、シン君の欲しがっていた力は、実は祖国にあったわけなのです。
しかしアスハ家の信奉者であったシンはアスハ家を見限ると同時に祖国をも見限った。
結果、「○○はアスハのお家芸だなぁ!」の名台詞が生まれるに至ったと。
しかしこんな大事なこと、まだ本編で描いてなかったのか。
最近めっきり出番の少ない主人公ですが、まー私はステラたんが出てくればそれで全然かまわないわけで。(えー