機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第11回

カガリ・ユラ・アスハへの評価をどうするか

カガリ・ユラ・アスハの言葉は、カガリ・ユラ・アスハ一個人、一私人としてならば正しいことを言っている。
しかし、カガリ・ユラ・アスハオーブ連合首長国代表という一公人としての発言であるならば、不適切であったということであろう。
彼女に対する評価が二分されているのもそのためだ。
彼女を公人として評価すれば、当然その評価は厳しいものとなろうし、私人として評価するならば彼女を擁護するものになろう。
いずれにせよ、彼女が代表として経験ならびに実力不足であることは否めない。
戦略、戦術面に関してはレドニル・キサカ一佐という優秀な補佐官がいたからこそ、前大戦を乗り切れたが、
事が政治に及ぶと成るとキサカ一佐には出番はなかろう。
となると、彼女を政策面でサポートするメンバーがいることになるが、それが次週に描かれるのかもしれない。
カガリが代表となれたのは、彼女がアスハ家の長という求心力のために担ぎ上げられたのか、
それとも、彼女の持つ将来性が見込まれたのかでオーブの命運は決まる。
前者ならば、オーブならびに彼女は地球連合もしくはプラントの傀儡に、
後者ならばウズミ・ナラ・アスハ時代には築けなかった確固たるオーブというものを築けるのかもしれない。

プラントにおける婚姻統制

話は全く変わるが、エンディングに登場しているシホ・ハーネンフースたんはいつ出てくるんですか?
この間のジュール隊に参加しているものとばかり思ってたのに。
あれか、既に憧れてたイザーク・ジュールの奥さんになったとかそういうオチか。いいぞオレは大歓迎だ!(ぉ
機動戦士ガンダムSEED」の復習になるが、プラントすなわちコーディネイターの間では婚姻統制という制度が採られている。
これは出生率が低下し続ける第三世代の問題を重くみたプラント最高評議会が敷いた制度であるが、
すなわち、プラントではある一定の年齢になると独身は許されず、結婚しなければならないということだ。
これは強制か、もしくは結婚が特に強く推奨されている、
あるいは結婚すると数々の優遇政策を受けられる(中国の一人っ子政策のように)のいずれであるかははっきりしないが、
いずれにせよこの制度があるならばあながちシホたんがイザークと結婚しててもおかしくはない。
アスラン・ザラが16歳の時点でラクス・クラインと婚約していたのも、国防委員会の御曹司だから特別に早かったということではどうもないようだ。