機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第14回(後編)

5大氏族問題

http://char.2log.net/archives/blog530.html
シャア専用ブログ」さんより5大氏族の生き残り問題について反応があったのでもう少し踏み込んでみる。

逆に養子でないとしても、ギナの発言から3人以外の五大氏族は全員死亡したと考えるべきで、矛盾が生じる。仮に傍系であっても生き残っていたらあの会話で名前が挙がる筈です。首長の座を得るチャンスにミナとギナが生死情報を逃す筈がない。

まず「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」第3巻にてロンド・ギナ・サハクが述べた台詞が正確ではないので修正させていただきます。

「我が養父(コトー・サハク)も死に、サハク家の族長は自動的に私だ。(中略)オーブ首長を継げるのは五大氏族のみ――もう一人生き残りがいるからな。アスハ家の娘カガリ・ユラ・アスハが。」

ちなみに、「シャア専用ブログ」さんにて引用されていたギナの台詞は

「養父のコトー・サハクも死に、五大氏族の族長の生き残りは己らとカガリだけ」

両者を比較し、かなり受け取れる意味合いが異なることに気付くはずです。後者のセリフからですと族長の生き残りがギナとミナ、カガリしかいないかのように聞こえます。
しかし、前者すなわち本来のギナの台詞からは飽くまでギナが「サハク家の族長」になるということが確実であり、ギナ(ミナ)とカガリのみがオーブ連合首長国の首長として選ばれる可能性が非常に高いこと、の二点がわかるのみです。
すなわち、オーブのオノゴロ島が自爆した直後における族長(候補)がカガリとギナ(ミナ)であった、ということであり、その他の5大氏族の人間全てが死んだ、ということではないと私は考えるわけです。セイラン家の族長、族長候補もウズミとともに自爆したのかもしれないが、その時点では候補ではなかったウナトは生存していたのではないかとする考え方になるわけです。

今回の件とは関係無いですが、「その時点」にはミナもいますね。

こちらは、先方と同様に今回の一件とは関係ないのですが、誤解を与えてしまったので釈明させていただきます。私の文章は

飽くまで「その時点の族長」の生き残りがロンド・ギナ・サハクとカガリ・ユラ・アスハになったというだけで(後略)

その時点ではミナもいますが、飽くまでサハク家の族長すなわち「その時点の族長」はギナ一人であり、アスハ家の族長はカガリであり、そのほかの氏族の族長ならびにその候補は空白であると見るべきと考え、敢えてミナの名を外しました。もっと正確な話となれば、彼ら三人とも「その時点」では族長ではなく有力な族長候補と言うべきだったのかもしれませんが。