機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第21回
ギルバート・デュランダルがデストロイガンダムの設計図を所持していたことから推測
ギルバート・デュランダルがデストロイガンダムの設計図を所持していたことから推測できる可能性としては3つ。
普通に考えれば1なのだが、レイ・ザ・バレルの回想を絡めて想像すると2・3番を組み合わせたものが考えられる。幼き日のレイ・ザ・バレルを伴ったギルバート・デュランダルが出会っていたのはラウ・ル・クルーゼとの線が強いが、彼はムウ・ラ・フラガの父アル・ダ・フラガのクローンであった。それゆえにクルーゼとフラガは感応していたわけだが、レイとネオ・ロアノークもまた感応している。レイとロアノークに何らかの関係があるならば、クルーゼとロアノーク、はたまたデュランダルとも関わりがある可能性も捨てきれない。
私がここで指摘しておきたいのは、デュランダルとロアノークとがつながっている可能性、さらに言えばデュランダルとロゴスまでもがつながっている可能性である。今回の再度の開戦に積極的であったのはブルーコスモスの頭目ロード・ジブリールだが、ロゴスとしては兵器生産、販売の回転率を上げるためにある程度の規模の戦闘は歓迎すべきことである。デュランダルとしても、この混乱を機にプラントをまとめ自らの求心力を高めることが可能となる。ザフトの技術力、軍事力に絶対の自信を持っているならば、計算された開戦を狙ったともいえる。そもそも新たなガンダムが地球連合、ネオ・ロアノーク率いるファントムペインによって強奪されたのも、アーモリーワンの仔細をロアノークが知っていたから。なぜ知っていたのか?議長とロアノークがつながっていたとすれば、それも可能となる。もちろん、自らの戦力となる機体を全てくれてやるわけにはいかない。主力となりうるインパルスガンダム、セイバーガンダムは手元に置いておいたということではないだろうか。