機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第22回

ストライクフリーダムガンダムを開発しているのはどこか

現在判明している情報によると、ストライクフリーダムガンダムの開発目的はザフト地球連合によって混迷する現状の打破にある。この両勢力を対象として開発されたということは、このどちらにも属さない勢力が開発したということが考えられる。仮にザフトが開発したのだとすれば、デスティニーガンダムのように地球連合への対抗として、と銘打たれるはずであり、地球連合が開発した場合も同様のことが言える。
では、ザフトにも地球連合にも属さない勢力といえばどこがあるか。まずは独立勢力アークエンジェルが挙げられる。しかし、彼らは戦力としては一国をも相手にできるほどであるが、後方基地や工場といったものがほぼ皆無である。すなわち、彼らに開発・生産力といったものがない。補給や修理といった面で彼らの支援組織が存在することは考えられるが、最新鋭のMSを開発できるほどの技術力があるとは考えにくい。次に考えられるのは、停戦後ザフトに復隊しなかった旧三隻同盟、旧クライン派の一派である。ラクス・クラインを宇宙で出迎える準備を整えていた際に、かつてのエターナルを改修し、保有していたことからもどこかに開発プラント等を所有していてもおかしくはない。そしてもう一つ考えられるのが、現オーブ連合首長国の反主流派である。依然としてウズミ・ナラ・アスハに対する信奉者は多く、現国家元首代理のセイラン家に反発しているものは多い。カガリ・ユラ・アスハ国家元首としながらも、セイラン派が権力を掌握していた際に、反主流派はセイラン派に隠れてフリーダムガンダムアークエンジェルを修復していたことからも、反主流派の開発力は高いと考えられる。彼らが旧クライン派と陰で手を組むことで、ザフトの最新技術を入手し、フリーダムガンダムをも修復したオーブの秘密工場にて、実は密かにストライクフリーダムガンダムの開発が進められている・・・のかもしれない。