スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

池袋にて6/25と7/2に、「スター・ウォーズ」の先行上映を行うというので、休日出勤帰りに寄ってみた。公開日は混むだろうし、それ以後もちょっと予定が詰まっていることもあって、見られるなら早い方がいいというわけだ。とりあえず、以下は感想なわけだが、ネタバレを含むことになると思われるので、「続きを読む」モード発動。
エピソード2、エピソード4の空白の物語ということで、結末はある程度わかっているわけなのだが、それでもなんと物悲しい物語なのだろうか。アナキン・スカイウォーカーはシスの暗黒卿をあと一歩にまで追い詰めながらも、彼の甘言に乗ってしまう。それは、暗黒面ならば死の運命にある者さえも救えるというのだ。パドメの死の予知夢を見た彼は、迷った末に暗黒卿を追い詰めたジェダイの騎士をその手にかける。「ダース・ベイダー」誕生の瞬間である。本作はアナキンの一瞬の激情の連続である。純粋であるがゆえに悩み、苦しみ、そして愛する者を救いたいがために、その唯一とされる方法にすがろうとする。だが、そんなアナキンの姿にショックを受け、パドメは生きる希望を失ってしまう。彼は、間接的に愛する者の命を奪ってしまう、なんとも皮肉な物語なのだ。
だが、暗黒面に堕ちた彼にも、一縷の善の心は残されており、彼の息子、ルーク・スカイウォーカーの言葉でそれを取り戻し、予言通りにシスを討ち、フォースに安定をもたらすのは旧三部作を見てのとおり。アナキンのダース・ベイダーと化すまでを描いた新三部作。非常に物悲しい物語ではあるが、旧三部作が存在するがゆえに救われる。