機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて考える 第24回

ガイアガンダムの入手経路は?

地球連合ファントムペインに強奪されたガイアガンダム。これはザフトミネルバが回収したところまでは描かれているが、その後の経緯は描かれていない。ステラ・ルーシェシン・アスカが逃がさなければ、その身柄の受け渡し時に機体も本国プラントへと送る手はずだったと考えられる。どのタイミングで送り返したかはよくわからないが、一度本国へ送られ整備されていたと考えられる。それをなぜ、エターナルが所有し、かつアンドリュー・バルトフェルド専用機になっているのか。可能性としては二つ。
一つは、カラミティガンダムの派生機であるソードカラミティのように、ガイアガンダムにも派生機(MSV)もしくはガイアガンダムそのものが2機以上存在したという可能性。
二つに、ミネルバから本国へ送還されたガイアガンダムを何らかの形で旧クライン派が入手したという可能性。
前者ならばすんなりと話は通るが、後者はかなり苦しいことになる。恐らく、ガイアガンダムが再び強奪されたとなれば事件として大きくなってしまい、準備を整えている旧クライン派としても望ましくはない。あるいは、旧クライン派の規模が殊のほか拡大、浸透しており、送還された先の部門丸ごとが旧クライン派(とそのシンパ、または反デュランダル派)によって占められていた可能性。現在のエターナルはターミナルという諜報機関とファクトリーという開発・生産機関を有しているが、このファクトリーの人間がこのガイアガンダムの入手に絡んでいたという可能性は考えられる。しかし、いずれにせよ苦しいのは確かである。

停戦後のエターナルの扱いについて

http://hinekuremono.lolipop.jp/blog/archives/2005/07/seed_destiny39.html
上記サイトの「エターナルについて」への補足
本編中において「戦後のドサクサで行方不明になっていた船」という表現があり、それを受けて「戦後処理をしっかりしろ」とのコメントがなされていますが、ザフトはきちんと戦後処理をしています。というのも、停戦後、臨時評議会議長に就任したアイリーン・カナーバは、これまでのエターナルを始めとした「三隻同盟」の功績を鑑み、これまでの「三隻同盟」に関する類の記録を全て廃棄。彼らにはザフトへの復隊、もしくは亡命の自由を与えたわけです。つまり、この時点で戦後処理は終わったわけです。その後、エターナルとフリーダムガンダムを持ち出し、亡命したのはラクス・クラインの判断によるものであり、その責任をザフト並びに混乱する情勢下にあってプラントをきちんとまとめた臨時評議会への責任を追及するのは少々方向性が違うのではないかと。