機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PHASE「最後の力」

この「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という作品を端的に表すならば、「Angel Heart Club」よしりんさんの見解がもっとも的を得ていると考えられるので、個人的な総評はもういらないような気がしてきた。最終的な判断はDVD最終巻に収録されるという40分の描き下ろし特典映像を見ないとなんとも言えないけれども。
「敗戦の美学」に足が向かなかった理由としては、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という作品がリアルロボット作品ではなく、スーパーロボット作品だからというのもあるような気が。
また「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズ(「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY」を含む)の視野を踏まえてコズミック・イラを捉えるならば、「シャア専用ブログ」さんのチラシの裏を参照しておくのがいいかも。
キラ・ヤマトが「ジャスティスならシールドを突破できる!」と言ったのがよくわからなかったんだが、インフィニットジャスティスガンダムの装備しているビームシールドならば、陽電子リフレクター?らしきシールドを中和して突破できるということだったのだろうか。そうなると、ストライクフリーダムガンダムでも突破は可能だったことに。アカツキが突破できたのは、やはりあのコーティングされた特殊装甲のおかげか。
アマギ一尉は生存していると推測される。というのも、彼はソガ一佐とともにイズモ級戦艦に搭乗しており、ネオジェネシス発射後に、ソガ一佐がアークエンジェルと交信している。これは、アマギ一尉の搭乗する艦船が無事であったことの証明に他ならない。ネオジェネシスに巻き込まれた艦隊は、オーブのものとは言えオーブ連合首長国軍、あるいは旧クライン派に同調した地球連合軍、ザフトの艦船が大半だったことが映像からも見て取れる。
キラ・ヤマトが初めて相手を論破したのも印象的。前回のラウ・ル・クルーゼとの戦いでは、結局論破されたまま勝負にだけは勝ったという状態だったが、今回はレイ・ザ・バレルという一人の人間の存在を認めることで、ラウ・ル・クルーゼの幻影を打ち破ることに成功する。