ブンダバー! 吉田創 桃園書房

ブンダバー (TOEN COMICS)

ブンダバー (TOEN COMICS)

吉田創の初単行本ということで、一時期書店で見かけていたものの、あっという間に捌けて中々入手できなかった罠。
Amazonで2週間くらい待つのも珍しい。
中古ならすぐだったのだけれども、やはり新書として欲しいもので。
吉田創といえば萌え系アンソロの中でも頑なにブラックユーモアに挑み、
読者にトラウマか爆笑のどちらかを与えて去っていくというクレイジーな作家としての印象があるが、
本作は世界観が第二次世界大戦の最中というシリアスな中にあって、ブラックユーモアも世界観に溶け込んでいる感がある。
普段のアンソロならば突飛な虚言に聞こえる主張も、この世界観では正論として響くものが。
これはタメになるというか勉強になるというか、戦争を少なからず題材にするならば、一読しておいた方がいいのかもしれない。